風景街道ルートご紹介
● 今帰仁上り歴史道
今帰仁グスクは、13世紀から17世紀中頃にかけて約400年近くにわたり、北山(沖縄北部地域)の拠点として役割を果たしてきた沖縄有数のグスクです。
今帰仁には、その他に400年前の街なみを残している集落、源為朝伝説の集落、人類発祥伝説の島など、幹線道路沿いには秘められた歴史を今に伝えようとしている名所、旧跡が数多くあります。
一方、沖縄精神文化の一つとして、古い時代から今帰仁グスクを起点とした聖地、旧跡を巡る巡拝行事(今帰仁上り)があります。今も心の安らぎ、癒しを求めて多くの人が巡拝に訪れています。
また、今帰仁は自然に恵まれた純農村地帯。クワを担いでシマグチにこだわる頑固なオジィ、オバァも健在。
人情に触れてみたい方は道すがら声をかけてみて下さい。 新しい発見、大いに期待できます。
● 歴史の道と琉歌の里巡り
美しい北部のみどりの山なみとエメラルドグリーンに輝く美ら海を風で感じながら歴史の道と琉歌の里を徒歩や自転車とドライブの組合せで楽しむのがこのルートの特徴です。
歴史の道には、真栄田の一里塚と仲泊の一里塚が現存しており、その間4qが国頭方西海道(宿道)として整備されており、御主マーチ、フェーレー岩、寺川石矼、山田グスク、山田谷川の石矼、仲泊遺跡等の周辺史跡と組合せで散策を楽しめます。
なお、このルートは交通史で県内唯一の国指定史跡となっています。
琉歌の里は、車や自転車で巡るのが適切です。
琉歌に謡われる谷茶前の浜、中国や薩摩にも知られた名峰恩納岳、女流歌人恩納ナビーの生家、吉屋チルーが住んでいた「アラカチ屋」、歌人たちの歌碑を集めてある万座毛の歌碑群、村踊りの練習をしたと伝えられる「踊りガマ」、作曲家渡久地政信と新城正一関連の史跡を巡った後、名勝万座毛に立ち寄り、東シナ海に沈む夕日を眺めながら、オリジナルの詩句を詠んでみるのも良い思い出になるでしょう。
琉球の歴史を今に語る「今帰仁グスク」
今帰仁グスクは、13世紀からの約400年にわたり、北部地域の要所として役割を果たしてきました。
その規模は、総面積が78,000u、グスクを取り囲む石積みの総延長が1.5qに及ぶなど北部最大のグスクであり、平成12年には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の今帰仁城跡として世界遺産に登録されました。
グスクに隣接して設けられた「今帰仁村歴史文化センター」では、今帰仁の歴史や文化を知るための貴重な文化財の展示が行われています。
また、「今帰仁グスクを学ぶ会」では、グスクを中心とした歴史や今帰仁の文化についてのガイド案内を行っています。 。
ガイドの連絡先 0980-56-4400(今帰仁グスク交流センター)
施設に関する連絡先 0980-56-5767(今帰仁村歴史文化センター)
ホームページ http://rekibun.jp/
琉球の歴史を辿る「歴史の道」
琉球王朝時代(1429〜1879)に、首里と各間切の番所をつなぐ主要道(宿道)が作られました。
首里を起点に「国頭方」「中頭方」「島尻方」等のルートがあり、その中でも首里から浦添を経て、読谷山、恩納、名護、今帰仁へと北上する沖縄本島西側を通る宿道を「歴史の道 国頭方西海道」と呼んでいます。
また、恩納村には、琉球王朝時代より今に伝承される叙情あふれる短詩形歌謡の「琉歌」にまつわる文歌碑が数多く建てられています。
これら、恩納村の歴史や文化は、「恩納村博物館」の展示物や「恩納村文化財案内人道の会」による歴史の道や琉歌の里のガイド案内で知ることができます。
博物館およびガイドの連絡先 098-982-5112(恩納村博物館)
沖縄の自転車文化の発信地
日本を代表する自転車のロードレースが毎年11月にこのやんばるで開かれています。
この大会は、国際自転車協議連盟公認の自転車ロードレースとして、日本はもとより世界からも多数の参加者があるなど、これまで19回の開催を通じて国際的に有名な大会になりました。
大会では、ロードレースのほかにも、サイクリングを楽しむ部門があり、多くの方が参加できるようになっています。
また、同協会では、月例のサイクルイベントを実施しています。
主に、県内の名勝を巡るサイクリングや道路の清掃を行うクリーンサイクリングなどを行っています。
□ やんばるの旅は「レンタサイクル」で
やんばるには、魅力溢れるスポットが道沿いにもたくさんあります。
自動車では、通り過ぎてしまうような場所でも、自転車でのんびりサイクリングをすると、これまでとは違う景色と出会うことができます。
ここ、やんばるでは、過去二年間にわたりレンタサイクル(自転車の貸出)による社会実験が行われ、利用者の方から多くの好評を得ました。
NPO法人ツール・ド・おきなわ協会では、大会運営の他にも自転車普及活動の一環としてレンタサイクルを実施しています。
連絡先 0980-54-3174(ツール・ド・おきなわ協会)
ホームページ http://www.tour-de-okinawa.jp/
名護の隠れた魅力をご案内
名護市は、やんばるの経済・文化・交通の要所として古くから発展してきました。
そのまちには国天然記念物に指定される樹齢300年以上の「ひんぷんがじゅまる」、サクラの名所として知られる「名護城」など、自然・文化・歴史を体感することができるスポットに溢れています。
NPO法人 北部地域ITまちづくり協働機構(HICO)では、これらの名護の魅力を紹介するガイドツアー「まちかどトリップ@なご」を行っています。
定番スポットはもちろん、普段観光客の方が訪れないような「まちかど」を、ウォーキングや自転車で散策しながら、沖縄独自の自然文化に触れることができます
連絡先 0980-54-3855(NPO法人 HICO)
ホームページ http://www.hico.or.jp/machikado-trip/
□ イベント・地域活動のご案内
・ 子ども達とサイクリングワークショップ
恩納村の歴史の道(国頭方西海道)をサイクリングルートとして検討のためのワークショップを行いました。
ワークショップには、地元の小学生が多数参加し、「恩納村文化財案内人道の会」による案内を受けながら自転車による走りやすさを確認しました。
・ なぐうらサクラ街道
名護市では、地域住民と行政等から成る「なぐうら桜街道」実行委員会により、市花の「カンヒザクラ」を活かしたまちづくりを推進しています。
平成19年11月23日には、名護市街の国道58号において「なぐうら桜街道植樹祭」が開催され、市民により120本のカンヒザクラを植樹しました。
交通アクセス
- 那覇市内より名護市内まで、車で約1時間20分
- 那覇ICより名護市内まで、車で約1時間
- 那覇市内より恩納村内まで、車で約45分
- 石川ICより恩納村内まで、車で約10分